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革漉き機の選び方

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プロの革職人が推奨する、革漉き機選び方について本日は記事にしたいと思います。

実体験を元に「こうした方が良いと思う」アドバイス記事ですので、動作などを保証するものではございません。予めご了承ください。

レザークラフト初心者の方から、上級者の方まで革漉き機という機材を聞いた事があると思います。

所持されていない方で、欲しいなぁと思っている方も多いのではないでしょうか。

革漉き機が手軽に購入できない理由は何点かあります。まずはその点をまとめてみました。

そしてその問題点解決法などを書き出していきます。

 

革漉き機の購入が難しい理由

この記事をご覧になってて、革漉き機を所持されていない方、もちろん沢山いらっしゃるかと思います。

購入に進めない理由はこれから書く内容に該当するのではないでしょうか?

この記事をお読みになって解決するのであれば幸いです。

スペースの問題

私の場合、今のアトリエに越す前は自宅兼アトリエでした。

スペースの問題には悩ませれましたが、無理やり置いていたのを懐かしく思います。

うちの場合、平ミシンと腕ミシンもありましたからね笑

一般的に趣味で活動されている人は、間違いなく自宅での作業だと思います。

大きな機械なんて、置けないよ。って思ってる方も少なくはないはずです。

結論から言いますと、そんなに大きくもなかったりします。

革漉き機本体のサイズですが

横幅 47.5cm

奥行 28cm

高さ 37cm

になります。こちらはあくまでも革漉き機本体のサイズです。

本体だけでは動きませんので、モーターと支える為のテーブルが必要になります。

革漉き機を乗せる為のテーブルは様々なものがありますので、一概には言えませんが、Maa Craftで使用しているものは

横幅 60cm

奥行 54.5cm

高さ 71cm

になります。

つまり

横幅 60cm

奥行 54.5cm

高さ 108cm

の設置場所が確保できれば、革漉き機を設置出来ます。

スペース問題で悩んでいる方は、参考になさってくださいね。

場所は無理やりでも確保しましょう!

騒音の問題

次に多いのが、騒音の問題ではないでしょうか?

一軒家にお住いの方などで、家族が承諾してくれる場合はラッキーですよね。

集合住宅にお住いの方は結構いらっしゃるかと思いますが、騒音を気にして購入に進めない方は少なからずいらっしゃるかと思います。

先ほども説明しましたが、アトリエ移転前はMaa Craftも騒音では悩みました。

分譲ベースのしっかりした作りのマンションとは言え、夜は使えないなど "使える時間帯" などの制約がありました。

その原因にもなっていたのが、モーターの種類でした。

モーターには種類がある

革漉き機やミシンを動かすには、動力となるモーターが必要です。

その中でも大きく分けて2種類のモーターがあります。

クラッチモーター

サーボモーター

モーターの違いなど詳しい説明はまた書きたいと思います。

クラッチモーターは電源を入れると、モーター音が非常にうるさく、振動もあります。

常に「ヴゥィーン…」と鳴っています。

一方でコンピューター制御のサーボモーターは電源を入れても全く音がしませんし、実際にモーターを回しても非常に静かです。

結論を言いますと、革漉き機の使用は「サーボモーターなら集合住宅でも使用可能」が答えです。

価格の問題

50キロほどある大きな機械です。鉄の鋳物で作られた堅牢な作りです。

安いはずはありませんよね?

実際のところ価格は様々ですが、"おおよそ" の話しをさせて頂きます。

革漉き機を新品で購入する場合

私は国産のNIPPY製 NP-202皮漉機 (普及型・緑色)というものを新品で購入し、使用しています。

購入当時の価格で、33万円辺りだったと記憶しています。

この総額の金額は様々な理由で変動します。

まず上記は、

本体価格

テーブル

モーター

で成り立っています。

私の場合、最初はクラッチモーターをつけてもらい購入しました。

革漉き機本体、テーブル、クラッチモーターが全て新品での価格です。
※サーボモーターに乗せ替えた記事はまた次回書きたいと思います。

つまり、この価格が "ある程度" の上限だということになります。

革漉き機を中古で購入する場合

革漉き機の使用年月と状態で大きく変動するので、「いくらくらい」というのが難しいですが、13万円〜20万円くらいといった所でしょうか。

値段が全てではありませんが、これ以下の値段のものはあまりオススメは出来ません。

中古の場合も新品と同じく、革漉き機本体とテーブルとモーターがセットで販売される場合が多いです。

カードが使用できるお店さん、分割の相談にも応じてくれると思いますので、購入を前向きに検討してみてください。

購入場所の問題

ここまでクリアされたらもう少しで購入・・・

といきたい所ですが、では実際どこで購入したら良いのでしょうか?

知り合いやコネがある方は問題ないでしょうが、ほとんどの方はコネクションがないと思います。

プロの革職人である奥山が間違いなくオススメ出来る購入場所をお教えします。

 

 

それは革漉き機メーカー加盟店のミシン屋さんです。

 

 

私がNIPPY製を使用しているので、NIPPY革漉き機で話を進めさせて頂きます。

実際購入する際にニッピ機械さんに買いに行っても販売してくれる訳ではなく、加盟店であるミシン屋さんが販売を行います。

 

全国の加盟店リストはこちら

 

特に「どのミシン屋さんがオススメ」というのはありませんが、急な故障による修理などのケースが考えられますから、自宅(納品場所)から1番近い所で選ばれることをオススメ致します。

万が一、故障や修理が必要な場合にも加盟店で購入していれば、純正部品の迅速な用意と対応が可能です。

また、何より革漉き機"いじれる" 技術者が必ず在籍しています。

このような総合的な理由から、全国にあるニッピ機械加盟店さんより購入しましょう!

深くは書きませんが、間違ってもオークションなどで購入されないように・・・

 

国産と海外製の違い

ここは切っても切れない悩みのポイントかと思います。

まず革漉き機のちょっとした小ネタをお話します。

皆さん「世界で1番性能が良い」革漉き機を作ってるってどこだかご存知でしょうか?

我が国ニッポン!と言いたい所ですが、ちょっと違います。

 

正解は、軍事大国ドイツです。

革漉き機だけではなくドイツ製のミシンも素晴らしいです。

 

ドイツのFortuna社製(フォーチュナ)のバンドナイフマシンコバ漉き機がやはり1番だと思います。

私も使わせてもらったことがありますが、非常に滑らかだったのをよく覚えています。

おそらく2番目にくるのが国産のNIPPY製(ニッピ機械)なのではないでしょうか?

他にもイタリアのCamoga社製(カモガ)のバンドナイフマシンもありますが、輸入代理店さん曰くあまり評判は良くないようです。

一方で、安価な価格帯で日本人を騙す魅了す、台湾製・中国製の革漉き機があります。

Instagramなどをみていると本当に使ってる人が多い。価格の安さからでしょう。

国産の半額程度の価格を目にします。

押さえ金、ビア樽、漉き刃、消音板など交換パーツ関係は日本のNIPPY製を使用しているようです。

真意は定かではありませんが、軸ブレが起きる・または寿命が早いなど精度絡みの問題が絶えないようです。

また、薄物になればなるほど、革漉き機本体のスペックが大きく影響します。

スダレや破け原因になるのは、細部の調整など色々な点が考えられますが、革漉き機性能で大きく変化します。

「4mmくらいの革が2mmくらいになればいいな」みたいな超アバウトな使い方しかしない人なら気にならないかも知れませんね。

 

新品の価格帯の予算が取れない方

先ほども国産の中古の価格をお伝えしましたが、中華製革漉き機の新品と変わりません。

しかし中華製革漉き機絶対オススメしません。

このあたりの金額がご予算の方は絶対国産の中古を購入しましょう。

鉄の鋳物で作られる堅牢な革漉き機何十年も使える物です。また昔の職人さん達が作る鉄鋼品は世界レベルで見ても一級品です。

ニッピ機械各加盟店さんは中古も扱っている所も多いと思います。

またミシン屋さんはいわゆる "横の繋がり" が豊富です。

仮に自社で中古機械を保有していなくても、希望を出しておけば調べてくれて入荷次第連絡をくれるなど、相談すれば必ず力になってくれます。

また、なぜ中古の革漉き機「ミシン屋さんで買うと良いのか」の説明ですが

各消耗パーツなどを新品に変更し、オーバーホールして販売される場合がほとんどだからです。

先ほど書きましたオークションなどに出品されるものは、現状引き渡しが多いため、錆や正しい設定がされておらず、当たりハズレが出てしまう可能性が高くあります。

私の知っている革漉き生業にされている方、高名な革職人の方など、皆さん通じて国産フォーチュナ製を使っています。

 

理由は漉きの精度です。

 

大事なことなのでもう一度言います。

これから購入を考えている方は、くれぐれも中華製は購入しないように。良いこと書いてあります。広告もうまいです。

しかしカラカラと異音に悩まされたり、漉きムラが出たり・・・

単純な構造の機械です。心臓部がイカレるともう終わりなんです。

何よりも日本のミシン屋さんは中華製の革漉き機修理を嫌がります自身で直せるくらいのメカニシャンの方でしたら購入してみても面白いかもわかりませんね。

 

まとめ

本来、革製品を製造するに当たっては、絶対に必要な漉きという作業。

この漉きという工程を無くして革製品を "販売" をされている方が、もしいらっしゃるならそれはちょっとおかしいかもしれません。
※お友達にプレゼントしたり、身内用に作るのと第三者の方に販売するのは訳が違います

それくらい漉きという作業は大事な部分です。海外では必ず各工房に置いてあります。

必須設備です。

購入にあたって足踏みされていた方、革漉き機を初めて知った方、漉き重要性に気付かされた方

色々いらっしゃるかと思います。

皆さんが素敵な革製品を作る為に、必ず良い仕事をしてくれる革漉き機くん。

前向きに検討されてみてはいかがでしょうか?

真剣に購入を考えていらっしゃる方がおりましたら、私が利用させて頂いているミシン屋さんの紹介や中古機器の情報などお伝えする事も可能ですので、ぜひオンラインサロンにご参加下さい。

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