レザークラフト

ヨーロッパ目打ちの選び方 & 比較

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レザークラフト手縫いをする際、最も必要な道具の一つに「ヨーロッパ目打ち」という道具があります。

今回は、Maa Craft手縫いの時、実際に使っているヨーロッパ目打ちについてのお話と、「どんな目打ちを選んだら良いのか」についても比較していきたいと思います。

 

手縫いをする際に使う目打ちという工具

革製品手縫いで製作する際、目打ちというフォークのような道具を使用して、縫い穴を開けます。

ヨーロッパ目打ち

こちらは革教室で使用しているものなのですが、先端の本数が様々あり、実際の縫い穴のピッチの違いとなります。

一般的には3〜5mm間隔のピッチの目打ちが多くありますが、2mmのピッチを切るような細かいものもあります。

日本には目打ちと言っても2種類あります。次は2種類の目打ちの違いについてです。

革教室の詳細はコチラ

菱目打ち

その名の通り、先端が菱型をしているので菱目打ちと呼ばれています。

海外からはJapanese styleDiamond pricking ironなどと呼ばれており、このような先端の形状の目打ちは日本にしかありません。

先端が菱型で尖っているため、穴が簡単に開くようになっています。

ヨーロッパ目打ち

革製品の本場、ヨーロッパで使われているからヨーロッパ目打ち・・・。と何とも言えないネーミングですが。

実際はPricking ironFrench styleと呼ばれております。

菱目打ちとは異なり、先端はフラットな形状なのが特徴です。

穴を開ける為の工具ではなく、穴を開ける為のマーキングをする為の工具です。

 

ヨーロッパ目打ち

ヨーロッパ目打ち

 

ヨーロッパ目打ちの比較

菱目打ちヨーロッパ目打ち違いについては分かりましたね!

どちらが良いという事はなく、製作者の好みなのではないでしょうか?

ただ、実際のところ使用してみると、私の主観にはなりますがヨーロッパ目打ちの方を選ぶ理由が多くあるかなぁと思います。

そのヨーロッパ目打ちの中でも、沢山のメーカーや種類がある為、中々選ぶのが難しいといった壁があります。

そこで有名3大メーカーのヨーロッパ目打ちを打ち比べて見ました。

 

ヨーロッパ目打ちの選び方

こちらは全て同じ力で1回のみの打刻です。

フランス Vergez Blanchard社製 Pricking iron #10 11teeth

香港 Amy Roke製 Pricking iron #10 12prongs

日本 岩田屋工具店製 ヨーロッパ目打ち 12本目

主観でなく、客観的な判断で製品レビューさせて頂きました。

まず皆さんもすぐにお分かりになったと思うのですが、穴の大きさが違います。

偶然ですが、上から大きく、下に向かって小さくなっていますね。

同じ力で叩いているのに、穴の大きさが変わるのは一体何故でしょう!

Vergez Blanchard ブランチャード

世界の革製品を代表するフランスの老舗工具メーカーです。

世界中の革職人が愛用していて、とても堅牢な作りで長く使用することが出来ます。Pricking ironもそのうちの一つです。

目打ちの角度が低い分、ステッチに角度が付きやすいのが特徴です。

ブランチャード製品は、丈夫な鉄で作られており長期間使用する事が可能な反面、仕立てが施してありませんので、研磨したりなどご自身で仕立てる必要があります。

使い勝手を自由に操れる上級者向けの工具と言えるでしょう。

 

ブランチャード ネジ捻の仕立て -Vergez Blanchard-の記事はコチラ

Amy Roke エイミーローク

香港初のラグジュアリー工具ブランドのAmy Rokeです。

購入後すぐに使えるよう先端の細部まで加工してあるのが特徴です。

先端が研磨されているので、打ち込んだ際の抜けが非常に良いので作業が捗ります。

また何と言ってもシルエットがオシャレで使用者の所有欲を満たしてくれる事でしょう。

岩田屋工具店 いわたや

昭和二年 1927年創業の有限会社 岩田屋工具店です。

日本の古くから伝わる鍛治仕事の伝統を受け継ぐ老舗メーカーで、台東区の入谷にある工場で、熟練の鍛治職人が1点1点手作りしております。

手作業での仕上げなので、多少個体差がありますが、職人が自身で仕立て直す事で非常に良い工具に変化します。

鉄を丹念に叩いて製造した目打ちは、とても堅牢で非常に立派な工具と言えるでしょう。

この記事の冒頭の画像は岩田屋工具店ヨーロッパ目打ちです。

ヨーロッパ目打ちの重さ

先ほど、同じ力で打刻したのに、穴の形状が変わっていましたね。

実はその理由は、ヨーロッパ目打ち本体の重さに秘密が隠されていました。

先ほどの画像の3大メーカーは上から順に重かった訳ですね。

結論から言いますと、重い方が安定し、使い勝手が良いです。

ただし、重いということは使う材料( )の比重が同じですから、大きくするか分厚くする訳ですが、どちらにせよ鉄を沢山使います。

当然コストが上がります。どれが良いと言えない理由はここにありました。

さてそれではそれぞれの重量を測って見たいと思います。

ヨーロッパ目打ちの重量

  • Vergez Blanchard ブランチャード

11teeth

2teeth

  • Amy Roke エイミーローク

12prongs

2prongs

  • 岩田屋工具店 いわたや

12本目

2本目

いかがでしょうか?

やはり、重量に差がありました。当然この差は値段に反映されます。

次は皆さんが気になる、それぞれのヨーロッパ目打ちコストについてご紹介します。

ヨーロッパ目打ちのコスト

レザークラフトで使用する道具はどれも堅牢な作りで長い間使用できます。

その分、当然工具な訳ですから結構お高いですよねぇ。

それではヨーロッパ目打ちコストについてご紹介します。

海外製品に付きましては、為替相場で若干変動があります。

ヨーロッパ目打ちのコスト

  • Vergez Blanchard ブランチャード

11teeth €217.43 → 約¥27113-

2teeth  €39.53 → 約¥4929-

  • Amy Roke エイミーローク

12prongs $135 → 約¥14904-

2prongs   $37 → 約¥4085-

  • 岩田屋工具店 いわたや

12本目 ¥13608-

2本目   ¥3024-

価格は各メーカー公式ホームページより(表示は税込価格)
1USD / 110.4JPY 1EUR / 124.7JPY 2019/02/15現在

まさに重さ通りの価格帯となってますね。

海外からの輸送コストはエリアにもよりますが掛かっても2000〜5000円程です。

また気をつけないといけない点が、上記価格は各メーカーの価格です。

国内で買う場合は、輸入した会社・店舗が送料と利益を乗せますので10〜20パーセントほどは価格が上がるかと思います。

※一部個人などでそれ以上の価格で販売している悪徳な輩がおりますのでみなさまご注意を。

 

Maa Craft主宰するレザーオンラインサロンでは、参加メンバー用に海外製品を定期的に輸入しております。色々な恩恵が受けれますので、皆さまぜひご参加ください。


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実際に縫ってみた

 

レナたん
穴開けの画像も良いですが、実際に手縫いした画像がないとわからないですよ!
そうですよね!じゃあ縫ってみましょう!
Maa氏

ということで・・・手縫いをしてみました。

ヨーロッパ目打ちの選び方

 

使用している革はイタリア ワルピエ社のブッテーロレザー 生成り3mm厚です。

手縫いに使用した糸はFil Au Chinois 632のNATUREL 105番です。

なんとも言えない差ですが、若干違うと言えば・・・といったところでしょうか。

それよりも・・・

Maaさん見本とはいえもう少し綺麗に縫いましょう・・・

手縫いをした際の各メーカーの特徴

  • Vergez Blanchard ブランチャード

画像でも分かる通り、ステッチに角度が1番付きます。また、しっかりとした縫い穴をマーキングしてくれますので、菱錐での手縫いの際に非常に縫いやすいです。

  • Amy Roke エイミーローク

ブランチャードに比べ、ステッチの角度は控えめですが、全体的に綺麗な仕上がりです。先端の研磨が素晴らしいので、必要以上に穴が大きくならず、ステッチが馴染みやすい印象です。

  • 岩田屋工具店 いわたや

Amy Rokeと同じ角度なので大差がありませんが、1番マーキングの穴が小さい為、穴目が目立ちません。画像では分かりづらいのですが、穴が小さい分少し糸が盛り上がるのが特徴かもしれません。

どれが良い!って訳ではありません。

どちらもとても素晴らしい工具です。こればかりは好みで選ばれて良いかなと思います。

まとめ

今回はレザークラフト手縫いをする際のヨーロッパ目打ちについての記事でしたが、いかがでしたか?

選び方の基準としては、まずは価格。次に仕立てが出来るか否か。

自身で仕立てる自信がない方は、圧倒的にAmy Roke製をオススメします。

こう行った工具は壊れるようなものではなく、非常に長く使用することが出来ます。

手縫いで作品を仕上げている方で、ヨーロッパ目打ちを所持していない方がおりましたらぜひ前向きに購入を検討してみてください。

普段の作品の何倍も仕上がりが良くなるなんて事もあるかもしれません!

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