クリエーター向け

レザークラフト用の抜き型と選び方

投稿日:



皆さんレザークラフト抜き型・刃型って使われてますか?

えっ?なになに?まだスウェーデン鋼使ってるんですか?
もうそれは時代遅れかも知れませんよ?

ちょっとバズりそうな見出しを書いてしまいましたが、本日はそんな抜き型・刃型についてのお話です。

革業界での抜き型・刃型とは

現在日本では主にスウェーデン鋼によって作られた刃型が知名度・流通面共に多いのではないでしょうか?

昔ながらの製法で、鋼材を加熱し鍛え上げる火造り型がありますが、職人の減少やコスト面で現在では中々採用されておりません。

一方でスウェーデンのサンドビック社によって開発された通称スウェーデン鋼は、鋼材に予め刃が付けられているため、コスト・スピードが圧倒的に早く納品出来る刃型です。

うちのアトリエにもゴロゴロ転がっています笑

そもそも刃型は一度作ってしまえば、寿命こそありますが、ランニングコストもかかりませんので大変重宝されるものなので量産の現場ではなくてはならない道具です。

また、複雑で裁断しづらい形を切る場合や、誰が裁断しても同じクオリティになる利点も使われる理由ではないでしょうか。

さてそんな便利なスウェーデン鋼メリットばかりではありません。

実体験を交え、説明していきましょう!

スウェーデン鋼刃型は職人の手作り?

刃型というと精度がすごく良くて、機械で作られているようなイメージを持つと思いますが、人間が手作業で曲げたり溶接してくっつけたりしています。

会社によって違いはあると思いますが、一般的にはスウェーデン鋼刃型公差0.5mmとされています。

1mmの半分ですからとても細かい話です。
気にしない方も多いのではないでしょうか?

しかし、実際製作を依頼し、完成品を測ってみると「2〜3mmズレている」なんて事も結構良くあることです。

大事なことなのでもう一度言います。

結構ズレています!笑

なぜそんなにズレが生じるのか

やはり良くも悪くも人間の手作業での製作方法が影響してきます。
言ってしまえば職人さんの技量や検品にあたる際の会社の考え方なのでしょう。

しかし製作を依頼する我々からすると、精度が悪い刃型ほど厄介なものはありません。

実際、私はこれまで6社刃型業者に依頼し刃型を製作して頂きました。

それぞれの会社に得意、不得意があるのだとは思いますが、満足いく仕上がりとは程遠いものでした。

刃型業者のそれぞれ

刃型業者迷子になると、「どこに頼んでも難しいのではないか?」とさえ錯覚してきます。
そしてどこの業者さんも当たり前の話ですが「自分のところは大丈夫です!」と自信満々に言います。

大きいサイズの刃型が得意な所もあれば、小さく複雑の刃型を得意とする所もあるでしょう。
固定したものや数を作るのに特化してる所もあれば、オーダーものを綺麗に仕上げる所もあるでしょう。

結合部の位置合わせ・溶接がうまいところ、ポンチ留めがうまいところ、錆止めの薬剤でさえ本当に様々です。

沢山の業者に依頼してみて分かったこと

個人的に思ったのが、地域によっての特性が大きく影響するように感じました。
その土地の歴史や地場産業が大きく影響しますから、当たり前なのかも知れません。

特定のワードを書くと攻撃的になってしまうので控えますが、自身が製作したい刃型の内容とそれぞれの地域の業者との相性があると思います。

また当然ですが、全く同じ図面を出しても各社見積額は違います。

ただ1点、ほぼ間違いなく言えるのは、見積もり金額が高いところは、腕が良い傾向にあります。

と言っても倍くらい違うとかではないので、数社見積もりを出してみて、1番高いところを選んで間違い無いのかな?と思います。

 

A社 3500円
B社 3750円
C社 4200円

 

このようなイメージです。
つまりC社を選択しようね!って話です。



抜き型・刃型はスウェーデン鋼だけじゃない

スウェーデン鋼のメリットは先ほど説明した通り

コストが安い
納期が短い

非常に強いメリットです。

しかし質を追い求めると、違った選択肢もあっても良いのではないでしょうか?

そこで出てくるのが、トムソン型です。

トムソン型とは、ベースとなる木材に予め機械で転写・溝掘りをし、そこに機械を使い刃を折り曲げた刃を取り付けていく作り方をします。

レーザーやCADにより制御する事が可能なので、かなり精度が上がるようです。
そう、ほぼ全てを機械で作れる訳です。
※刃をはめる作業は人間がやります

会社などによって違いはあると思いますが、一般的にはトムソン型刃型公差0.2mmとされています。

トムソン型についての記事はコチラ

そうなんです。まさにウチにはピッタリな訳です。



まとめ

今回はレザークラフトで使用する抜き型・刃型についてのお話でした。

あくまでも個人的主観なので、正解ではないですがぜひ参考になさってください。

今回の記事は、革職人として革業界ならではのお話でしたね。
またこういったコアな記事を書いていきます〜。

-クリエーター向け
-, , ,

Copyright© レザークラフト | Maa Craft.. | エムエーエークラフト 革製品 オフィシャルブログ , 2019 All Rights Reserved.